L-021 擬似乱数生成器Enocoroの差分線形攻撃耐性評価(暗号・認証プロトコル,L分野:ネットワーク・セキュリティ)
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概要
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Enocoroは日立製作所によって2007年にISECで提案されたストリーム暗号向け擬似乱数生成器である。パラメータ指定アルゴリズムとしてEnocoro-80/128v1.1/v2が提案されている。本稿では、Enocoro-80/128v1.1について差分線形攻撃耐性評価を行った。その際、最良差分線形パスを与える可能性が高い、バッファb_7のみ、b_<17>のみactiveとしたパスをそれぞれ差分パスとして用いて、最良線形パス探索を行った。その結果、最小active Sbox数(AS_<Dmin>,AS_<Lmin>)はそれぞれ(1,22)、(0,37)と求まり、最大差分線形確率の上界ldcp_<max>は2^<-178>,2^<-296>となった。これは鍵長kbitの場合の安全指標である2^<-k>よりも小さいのでEnocoro-80/-128v1.1は差分線形攻撃に対して十分な耐性を持つと言える。
- 2011-09-07
著者
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