ディスクエリアネットワークを用いたオブジェクトストレージの高速なデータ復旧手法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ディジタルデータの爆発的増加にともないクラウド型オブジェクトストレージシステムの需要が拡大している.オブジェクトストレージシステムは種々の要因で性能が律速されるが,一般にストレージノードの計算資源に余剰が発生する場合が多い.したがって,システム容量を拡張する場合にはノード数の増加を抑制し1ノードあたりのディスク数を増加させることで,容量あたりの消費電力を削減することが可能である.しかしながら,この構成においてノード障害が発生した場合,従来のデータ転送によるリカバリ処理では処理が長期化するという問題がある.この問題を解決するため,本稿ではディスクエリアネットワークを用いたディスク接続切替えによる高速なデータ復旧手法を提案する.ディスクエリアネットワークは複数のサーバノードと複数のディスクドライブとの間を任意に接続または切断可能とする技術である.提案手法をOpenStack Swiftに適用して評価した.評価により,従来13時間以上を要した復旧処理を,提案手法ではディスクエリアネットワークを用いてデータ転送を不要とすることで,45秒間で完了可能であるという結果を得た.
- 2013-10-30
著者
関連論文
- RDTネットワークにおける疑似フルマップ方式の評価
- ディレクトリキャッシュにおける疑似フルマップシステムの定量的評価
- 直接I/O環境下の仮想マシン移動を実現するPCI Expressスイッチ
- 直接I/O環境下の仮想マシン移動を実現する PCI Express スイッチ
- MBPコアのファームウェア設計 : 疑似フルマップ方式のサポート
- ディスクエリアネットワークを用いたオブジェクトストレージの高速なデータ復旧手法
- ディスクエリアネットワークを用いたフラッシュストレージの性能改善手法の検討(メモリ・ストレージ,クラウド、ネットワーク及び一般)
- 分散ストレージを対象としたディスク接続切替による高速なデータ復旧手法(クラウド,2012年並列/分散/協調処理に関する『鳥取』サマー・ワークショップ(SWoPP鳥取2012))
- ディスクエリアネットワークを用いたフラッシュストレージの性能改善手法(クラウド基盤,並列/分散/協調とディペンダブルコンピューティング及び一般)