サークル活動におけるウォーキング実践者の行動特性と継続のための支援に関する研究
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概要
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本研究の目的は,ウォーキング実践者の健康状態及び行動特性を明らかにし,ウォーキング実践を安全かつ効果的に継続できるための支援を検討することである。A県内のウォーキングクラブ会員で年齢が40歳以上の者を対象に無記名自己記入式質問紙調査を実施した。調査票は,対象者の基本的特性,HLC,行動特性,継続意欲で構成した。282名から回答を得て分析した結果,以下のことが明らかになった。1.現在治療中の病気や運動器の痛みがある者はそれぞれに約5割いたが,メディカルチェックを受けている者は約2割であり,メディカルチェックの必要性に対する認識は低かった。2.HLCを活用して行動特性をみると,Internalな者は体力向上をきっかけに開始し,安全な実践のための保健行動をとり,ウォーキングの効用を強く実感していた。また,Externalな者は医療職によるサポートを求めており,継続意欲については,Internalな者の方がExternalな者よりも強かった。医療職の介入なしに地域住民がウォーキングを習慣化できるようになることは理想であるが,中高年者の場合,健康面にリスクを有する者が多いため,健康状態と運動実践に伴うリスクを本人に認識させること,行動特性に応じた支援を行うことが継続につながることが示唆された。
- 2013-04-30
著者
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