新たな疾患概念,IgG4関連疾患の危険選択
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概要
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IgG4関連疾患は日本より近年発信された新しい疾患概念である。従来自己免疫性膵炎や後腹膜線維症等と別々の疾患と考えられていた病態がIgG4関連疾患という概念に統一できることが明らかになった。本疾患の包括診断基準が2012年に発表され,今後広く普及していくものと推測される。唾液腺,膵臓,腎臓では臓器毎の診断基準と併用も可能で診断が容易となった。日々の査定においても本疾患あるいは本疾患と思われる診断書を目にする機会もあるが,各臓器病変がしばしば異時性に出現するため判断が難しい例もある。本疾患の認識に伴う保険医学への影響を考察した。疾病通算の面で判断の難しい例があるものと推測されるが,どこまでがIgG4関連疾患に含まれるか,参考となる条件を取り上げた。予後については未だ不明の面が少なくない。疾患概念の普及が急激に進んでいることから,今後さらに症例の増加が考えられ,本疾患の査定は重要な課題である。
- 2013-03-29
著者
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