MGUSの評価
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概要
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生命保険の査定において,高齢者に多い骨髄腫は引受がきわめて難しい疾患の一つである。しかし骨髄腫の前癌病変とされるMGUSではどうだろうか。MGUSは無症状であり治療の対象にはならないが,MGUSの一部は1年に1%程度の割合で骨髄腫や関連疾患へ移行していくとされ,MGUSの診断後10年あるいは20年経過しても,骨髄腫等へ移行するリスクは減少しない。MGUSのうちどのようなタイプが骨髄腫等へ移行しやすいのか,予後の予測はこれまで困難とされ国内の報告は多くなかったが,海外の文献を中心にMGUSにおけるリスクの階層化に関する検討が近年増加している。予後予測因子として,以前より指摘されていたM蛋白の量とタイプに加え,近年報告され国内でも保険適用となった遊離軽鎖の比も有力である。これらの知見は,人口の高齢化の進む今日の日本において,生命保険の分野にも少なからぬ重要性があるものと考える。
- 2012-06-17
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