入院中の聴覚障がいをもつ子どもへの看護実践
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、入院している聴覚障がい児に対する看護師の看護実践と実践に対する看護師の考えを明らかにすることを目的として行われた。地方総合病院1施設耳鼻咽喉科に所属する看護師(経験年数3〜14年)8名にインタビューを行い、その内容を分析した。その結果、看護師らは聴覚障がい児が看護師に見せる日常の姿から、子どもの障がいの特性や特性から生じている行動を捉えていた。看護師の捉えた子どもの姿は子どもとのコミュニケーションや看護ケア場面において、子どもの障がいを意識した関わりをするなど、看護師の聴覚障がい児の看護実践に影響を与えていた。看護師は実践の中で子どもとの関わりを仲介する母親の存在に助けられていると感じていた。その一方で、聴児のように子どもの意思を把握することは難しいため、子どもの意思に沿った関わりが出来ていないのではないかという思いも抱きながら、看護実践を行っていることが明らかとなった。
- 2013-03-20
著者
関連論文
- 入院中の中学生の夜間睡眠 : 主観的睡眠評価とアクティグラフによる測定
- 育児期にある母親の育児満足感に影響する因子 : 子育て不安の認識の有無による違い
- 入院中の思春期患児の睡眠の特徴と不安との関連
- 中学生のセルフケア行動と親のセルフケア支援に対する認識との関連
- 聴覚障害児が医療の場で受ける困難に関する文献検討
- 入院中の聴覚障がいをもつ子どもへの看護実践