障害者施設に暮らす人々の発達と生活 : 老いと死を意識する
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概要
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知的障害者の高齢化は進んでおり,家族の老いや死を経験している人も増えている.知的障害者は,身近な人の老いや死に対して複雑な思いを抱き,やがては自分自身の老いや死と関連付けて考えるようになる.彼らの老いや死に対する思いや願いを明らかにし,日常生活において何を大切にすべきか具体的な支援策を講じなければならない.本稿では,知的障害者本人の語りや実際の姿から考察を行った.その結果,医療や制度的な対応のみならず,心理的支援をも視野に入れた対応が必要であると考える.身近な人の変化に影響され,悲しみや寂しさを感じつつも,今を精一杯生きようとする姿を支援することこそが,壮年,高齢期の保障されるべき課題である.
- 2013-05-00
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