英語学習における多読の効果--授業に多読活動を導入するために-- (経済学部特集号: 本多三郎教授退職記念号)
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概要
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近年、高校・大学の英語教育で導入が進んでいるのが、多読(extensive reading)である。多読とは、文字通り「大量の英文を読むこと」であり、日本の英語教育界で長い間主流であった英文を解釈して日本語に訳すという「訳読」の弱点を補う方法として注目を浴びている。Day and Bamformd(1998)は多読を英語授業に導入する目的として、1.英語のリーディングに対する前向きな態度を育成する、2.リーディングに対する自信をもつ、3.英語の本を読む動機を育てる、4.未知語や難しい語に出会っても辞書を引かずに読み続ける、5.語彙を認識する力を増やす、6.何のために読むのかをリーディング中に考えて読むようになる、7.目的に応じた適切な速さで読む、8.自分の興味及び英語力に応じた適切なリーディングの選択の仕方を学ぶ、の8点を挙げている。本稿では、多読の定義と多読研究、多読を導入する際の留意点、日本の大学における多読実態調査及び本学における多読の実践を論じる。
- 2010-07-15
著者
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