大船渡市における震災9 カ月後の生活と意識 : 復興過程に関するパネル調査の起点
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概要
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東日本大震災の被災地である岩手県大船渡市において、市民生活と生活再建や復興に向けた意識を把握する調査に取り組んでいる。本稿では、震災から9 カ月後の2011 年12 月に大船渡市民2,000 人を対象に実施したパネル調査の初回データを用いて、震災による被災状況や生活の変化、不安感や生活の見通しなどの意識の現状を記述した。その結果、自宅に被害がなくとも仕事に影響を受けた方々も多いこと、災害への心配や仕事、住居を理由に市外への転出を希望している市民がいること、不安感と生活の見通しについては従業先の業種や世帯収入、震災後の人間関係の変化などの影響があることが明らかになった。この調査は同一の対象者を追跡するパネル調査として計画しており、2013 年度の第2 次調査などに、継続して取り組んでいく。
- 2013-05-00
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