視覚情報遮断が歩行に及ぼす影響 : ロンベルグ率との関係
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概要
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[目的] 夜間における転倒予防の一助とする為、開眼歩行と目隠し歩行を比較し、更にロンベルグ率が目隠し歩行に与える影響を検討する事とした. [方法] 対象は同意を得た健常学生22名. 閉脚立位における重心動揺を開眼、閉眼にて測定し、ロンベルグ率を算出した. 自由歩行と目隠し歩行を行わせ、三次元動作解析装置を用いて記録し、自由歩行を基準とし、課題別に比較した. [結果] 目隠し歩行では、歩行速度(p<0.05)、stride長(p<0.01)、股関節伸展角度(p<0.01)が有意に減少した. 歩隔縮小群と拡大群の2群に分類され、群間においてロンベルグ率に有意な差を認めた(p<0.05). 歩隔縮小群において、ロンベルグ率と歩隔に有意な負の相関を認めた(r=-0.9, p<0.01). [考察] 暗所での歩行では、より静歩行に近似させていると考える. 一般的に静歩行では重心の側方移動が大きくなるとされるが、片脚立位保持が十分に可能な若年者では、出来る限り重心側方移動を小さくする為に、歩隔を狭める戦略を選択していると考える.
- 2012-00-00
著者
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