介護福祉士養成におけるプロセスレコード作成に関する一考察
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概要
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プロセスレコードは,ペプロウにより考案された看護における記録法であり,オーランド,ウィーデンバックによって研究が重ねられ,わが国においても広く看護教育において用いられている.また,近年介護福祉士養成教育においてもプロセスレコードが用いられるようになった.しかしながら,介護福祉士養成においてプロセスレコードが活用されるようになってから日が浅いこともあり,プロセスレコード作成に関して,内容や目指すべき方向性などが十分に明らかになっているとはいいがたい.このような状況に鑑み,本稿では看護教育におけるプロセスレコードについて概観したうえで,介護福祉士養成におけるプロセスレコード作成のあり方について,文献および若干の事例をもとに考察を行った.その結果,プロセスレコード作成にあたっては,利用者と援助者との相互作用によって介護が展開されている事実を踏まえたうえで,以下の5つが留意点として明らかとなった.すなわち,(1)利用者の行動および言語の根拠,(2)援助者としての態度,(3)目的と意図が明確なコミュニケーション,(4)援助者側の応答の適切性,(5)援助者として利用者の意思把握の正確性であり,これらに関して作成の際に留意し,評価の対象とする必要がある.
- 2005-10-01
著者
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