看護職からみた介護福祉像
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概要
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介護福祉士と看護婦がどのように連携をしていくかという課題を前提に,看護婦が介護福祉士に対してどのように認識し,何を期待しているのか,あるいは介護と看護をどのようにとらえているのかという基本的なデータを収集することを本稿の目的とした.方法は,A県看護協会が主催しか研修会の参加者である看護婦201人を対象に質問紙による集合アンケート調査を実施し,92.5%の回収率を得た.以下のことが今回の調査で明らかとなった.1)介護福祉士の社会的必要性および,医療現場における必要性を認めていたが,後者は前者に比べてやや低い傾向にあった.2)介護福祉士を連携すべきスタッフとして認めていた.3)介護福祉士が社会的承認されているとした人は約半数であった.4)介護福祉士の業務内容について,利用者のADLを中心とした援助を行う者と理解していた.5)「介護」と「看護」の関係については,境界があり明確に区別したほうがよいと認識している傾向がややみられた.6)介護福祉士が健康状態の観察等の基礎的な医学知識を習得しておく必要性を認めていた.7)介護福祉士が医療行為を行うことについては,容認する傾向がみられた.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2001-10-01
著者
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