直管方式小型熱音響システムの基礎検討 : 異なる内径を組み合わせたシステムの試作

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概要

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電子機器の廃熱を利用するために,熱音響システムを小型化する必要がある.小型熱音響システムに関する過去の研究において,一方が閉端,他方が開端である小型熱音響システムの検討を行ってきた.本システムにおいて安定した音波の発振に成功したが,音の漏洩や作業流体の選択ができない問題がある.そこで,密閉方式システムの安定駆動を実現するために,2つの異なる内径を組み合わせた小型熱音響システムについて提案を行う.本システムは異なる内径を組み合わせ,システム内に2種の共鳴モードが重複しエネルギー生成量が増加すると示唆される.システムのサイズ上,詳細な管内音場分布の測定は困難であるため,全長を伸ばし本検討を行った.また,システムに組み合わせる内径の長さ比を変化することにより2種の共鳴モードの影響を確認した.結果として,エネルギー生成量を増加させるには異なる内径を組み合わせ,音場を調整することが重要であるとことが明らかとなった.
2012-04-18

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