「ゲノム育種」再び : 次世代シークエンサーは新しい育種の扉を開くのか?(第40回 近畿作物・育種研究会 公開シンポジウム 明日のための農学研究)
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概要
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食糧問題やエネルギー問題の解決のためには,作物の遺伝的能力を高速に改良する必要がある.育種を高度に加速するための方法として,現在,ゲノミックセレクションとよばれる手法が注目を浴びている.ゲノミックセレクションでは,ゲノム全体に高密度に配置されたDNAマーカーをもとに個体の遺伝的能力を予測して,その予測値に基づき優良個体を選抜する.ゲノミックセレクションは,従来のマーカー利用選抜に比べ,事前にQTL解析を行う必要がないため,多数の効果の小さなQTLに支配される量的形質も改良できるなどの利点をもつ.その一方,ゲノム全体に配置された多数のDNAマーカーを選抜に用いるので,ハイスループットジェノタイピング技術の利用が不可欠となる.本稿では,ゲノミックセレクションとその周辺技術について概説する.
- 2012-00-00
著者
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