暴力的行為に対する介護職員の認識と対処法
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概要
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[目的]介護職員が入所者から受ける暴力的行為についての認識や対処法をについて明らかにし,その認知のあり方を分析することで,今後の支援システムについて検討する基礎的資料とすることを目的とする.[方法]14人の介護職員に半構造化面接による聞き取り調査を実施し,内容分析の手法を採用しカテゴリー分類を行った.[結果]介護職員は,入所者からの暴力的行為に対して,【受け入れる】【あきらめる】【向かい合う】【発見する】【切りかえる】という認識や対処法により,自分の気持ちと折り合いをつけながら介護を続けていた.[結論]介護職員のみに認知症高齢者の状態の責任を求めるのではなく,管理者と職員が日々の問題を共有し,辛い気持ちを吐露できる環境づくりを進めるとともに,第三者によるカウンセリング提供やリフレッシュ休暇の導入など,職員をサポートする環境を整備する必要性が示唆された.
- 2012-10-01
著者
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