顔の主観的魅力評価における絶対的価値と相対的価値の脳内表象(一般セッション,人の視聴覚情報処理とPRMUの接点)
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概要
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近年,報酬の価値判断や選好形成において,脳の報酬系領域が重要な役割を持つことが示唆されてきた。しかし,報酬価値の情報がどのように符号化されているのかについては,未だ統一的見解が得られていない.本研究ではfMRIを用いて,継時的に提示される2つの顔刺激を比較して選好判断を行っている際の脳活動を計測し,顔刺激に対する選好が脳内でどのように形成されているかを検討した.背外側前頭前野に属する脳領域は,文脈に依存せず,顔の魅力そのものに応答し,腹内側前頭前野は,顔刺激の組み合わせによって,顔がより魅力的に感じられる文脈で賦活することから,顔に対する絶対的価値表象と相対的価値表象は脳内で併存することが示唆された。脳の報酬系の一部である側座核と内側前頭前野では,両方の価値信号が符号化されており,両信号が統合されている可能性が示唆された。
- 2012-03-22
著者
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