ナラ類生立木へのカシノナガキクイムシの穿入
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概要
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鳥取県東部に発生したナラ類集団枯損地域で,1995年から1998年までコナラとミズナラに対するカシノナガキクイムシの穿入状況を調べた。穿入は特定の個体に,短期間に集中した。また,穿入された寄主で,穿入密度が高かったものは再度穿入されることはなかったが,穿入密度が低かった寄主では穿人はさらに1〜2年継続した。これらのことから,カシノナガキクイムシは穿入によって寄主の質を低下させ,そのことによって繁殖力が低下し,大発生は数年のうちに終了すると推測した。
- 応用森林学会の論文
- 2000-03-20
著者
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