認知症高齢者の日常生活ケアにかかわる意思決定能力の特徴とその関連要因の検討
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概要
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本研究の目的は,認知症高齢者の意思決定能力を捉える試みとして,日常生活ケアに関する設問への回答から,意思決定に必要な4つの機能的能力(「理解」「認識」「選択の表明」「論理的思考」)の特徴と関連要因を検討することである.特別養護老人ホームに居住する認知症高齢者24人を対象に,各能力を評価するための面接調査を2回実施し,回答の有無と一貫性および関連要因を分析した.結果,情報を「理解」する能力は認知機能障害の重症化に応じて減少する傾向を示したが,他の能力には認知機能との単純な関連を認めなかった.生活状況を「認識」する能力は,認知機能と日常生活動作能力の低下に応じて,対象者の一貫した認識と介護職員の評価がずれる傾向を示した.「選択の表明」能力では,選択の一貫性と認知機能との関連が設問の内容に左右される可能性を示した.「論理的思考」能力も設問内容の影響を受ける傾向にあったが,統計学的に関連を示す要因はなかった.
- 2011-03-31
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