生体からのエコー信号の振幅分布モデルの検討(音響・超音波サブソサイエティ合同研究会)

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概要

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近年,生体からの超音波エコー信号の振幅分布モデルが複数提案されており,それらのモデルを用いた定量的な組織性状診断手法が検討されている.しかし,病変肝のように2つ以上の組織が混在する不均質媒質や散乱体密度が低い均質媒質で各モデルがどの程度正確にデータを表現できるのか比較検討は不十分である.そこで本報告では,単一の組織のみで構成される均質ファントムと二つの組織が混在する不均質ファントムによる計算機シミュレーションを行い,各モデルの近似精度をKL情報量を指標として比較した.また,各モデルパラメータと散乱体数や組織構造との関係を検討した.それらの結果から,各媒質における適切なモデルが明らかとなり,特に病変肝からのエコー信号のモデルとして2つのレイリー分布を組み合わせたモデルが最適であることが示された.
2012-01-19

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