症候性後頭蓋窩腫瘤として発症したIgG4関連疾患の1例
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概要
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63歳男性,嘸下障害と左片麻痺を主訴に来院.頭部MRI上,両側頚静脈孔近傍に腫瘤性病変を認め,左側の腫瘤は延髄を圧迫していた.また,両側海綿静脈洞部にガドリニウム増強効果を示す硬膜肥厚を認めた.後頭蓋窩開頭による術中所見では,腫瘤が左頚静脈孔部より発生しており,延髄を圧迫していた.左舌咽,迷走神経は腫瘤の中に埋没しており,腫瘍内では同定できなかった.摘出した腫瘤は病理学的にはIgG4陽性のリンパ球,形質細胞が多数観察された.血清IgG4は著明高値を示し,IgG4関連疾患と確定診断した.本症例は従来報告されたIgG4関連疾患とは異なり,後頭蓋窩に症候性腫瘤病変を形成した点でまれな症例である.
- 2012-07-20
著者
-
小笠原 邦昭
岩手医科大学脳神経外科
-
小川 彰
岩手医科大学脳神経外科
-
上杉 憲幸
岩手医科大学 医学部泌尿器科学講座
-
和田 司
岩手医科大学脳神経外科
-
小笠原 邦昭
岩手医科大学附属病院脳神経外科
-
佐藤 雄一
岩手医科大学病理学第一講座
-
小川 彰
岩手医科大学
-
小川 彰
岩医大・医・脳神経外科
-
黒瀬 顕
同 病理学第一
-
小川 彰
岩手医大脳神経内科
-
小川 彰
岩手医科大学:全国医学部
-
和田 司
岩手医科大学 高度救命救急センター
-
小川 彰
岩手医科大学医学部脳神経外科学教室
-
鈴木 太郎
岩手医科大学脳神経外科
-
黒瀬 顕
岩手医科大学病理学講座先進機能病理学分野
-
黒瀬 顕
弘前大学医学部附属病院病理部
-
小笠原 邦昭
岩手医科大学医学部脳神経外科
-
上杉 憲幸
岩手医科大学医学部病理学講座分子診断病理学分野
-
佐藤 雄一
岩手医科大学脳神経外科学講座
-
佐藤 雄一
岩手医科大学 脳神経外科学
-
鈴木 太郎
岩手医科大学 脳神経外科学
-
黒瀬 顕
弘前大学医学部病理診断学講座
-
小笠原 邦昭
岩手医科大学 脳神経外科学
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