土壌微生物生態研究への回帰木解析の応用
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概要
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これまでに土壌微生物生態学の研究場面では、主として植物や動物の分布や多様性パターンの解析のために開発された多変量解析などの統計学的ツールが用いられてきた。これらの多変量解析には、群集を構成する種情報のみから解析する間接傾度分析法と、生物データ（種あるいは多様性）と環境データを組み合わせて解析する直接傾度分析法がある。間接傾度分析法には、主成分分析（PCA）、多次元尺度構成法および対応分析（CA）などがあり、直接傾度分析法には、重回帰分析（MLRA）、分類・回帰木（CART）分析および正準対応分析（CCA）などがある。ここでは、回帰木解析に焦点を絞り、回帰木の原理、回帰木の土壌微生物生態研究への応用例を示す。加えて、市販の分類・回帰木ソフトは何れも高額であることから、インターネットに公開されているフリーの統計ソフト「R」を用いた回帰木解析の実践例も紹介したい。
- 日本土壌微生物学会の論文
- 2009-04-01
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