2地点の受信電カデータを用いた超小型衛星の角速度推定法

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概要

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近年,大学や企業による超小型衛星の打ち上げが盛んである.超小型衛星は100kg以下の衛星で,コストや開発期間の面で大型衛星よりも有利であるが,搭載容量や通信帯域の面では,冗長性やダウンリンクできるデータ量に問題が出てくる.そこで我々はこれまでに,単一地点で超小型衛星の受信電力を測定・推定することで超小型衛星の角速度を推定する手法を提案した.姿勢センサに頼らずに角速度を検出することによって,前述した超小型衛星の欠点を補うことができると考えられる.しかし,この手法では超小型衛星の角速度によっては受信電力の計測時間を長くする必要がある.そのため急なスピンアップに対しての追従が困難であることや,低軌道衛星のような一回の運用時間が短い衛星には向いていないという欠点がある.そこで,本研究では距離的に離れた2点間の地上局で同時に受信電力を計測・推定しこれらの問題の改善を行った.
2011-12-05

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