神奈川県ペストコントロール協会による横浜市街のネズミ駆除
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
横浜市の委託により市街地(21ha)のドブネズミ駆除を行った.この地区には簡易宿泊施設や飲食店が多く,生ゴミが無秩序に出され長い間ドブネズミの生息が見られた.地区を10区画に分け,無毒餌で生息状況を把握し(前餌),次いでワルファリン0.1%含有ブロック製剤と罠による駆除を実施した.実施11日目に再び無毒餌を配置して証跡の残る箇所では駆除作業を続行した.実施期間は2009〜2011年の1〜3月である.その結果,前餌における区画当たりの無毒餌平均消失量は,2009年から順に1.51±1.19kg,1.18±0.92kg,0.21±0.25kgとなり,2011年における値は有意に小さかった(クラスカル・ワーリス検定,H=10.2, d.f.=2, P<0.05).これは大幅な生息数減少を示すもので,住民による環境整備の実施が寄与したと推測される.
- 2012-04-30
著者
-
矢部 辰男
ラットコントロールコンサルティング
-
Yabe T
Kanagawa Prefectural Public Health Lab. Yokohama Jpn
-
Yabe T
Kanagawa Prefectural Public Health Laboratories
-
Yabe Tatsuo
神奈川県衛生研究所
-
大友 忠男
(社)神奈川県ペストコントロール協会
-
原島 利光
ブラザー興業株式会社
-
矢部 辰男
公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会:ラットコントロールコンサルティング
-
大友 忠男
公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会:(有)朝日消毒
-
原島 利光
公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会
-
重岡 弘
公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会
-
山口 健次郎
公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会
-
重岡 弘
公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会:(株)富士消毒
-
山口 健次郎
公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会:(株)横浜サンセルフ
関連論文
- インドネシアの人家と水田の間におけるクマネズミの移動
- 10 小笠原諸島東島にすむクマネズミの胃内容物に見いだされた海鳥(第60回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- 広東住血線虫の兄島における分布
- 農林業害獣および外来種としての家鼠問題
- 家鼠の採餌行動と加害機構
- イソチオシアン酸アリルのクマネズミとドブネズミに対する忌避性
- 東京の住宅街で近年クマネズミの横行事例が増えた原因
- 2 品川区住宅街のネズミ生息実態アンケート調査 (2)
- ゼリー餌はクマネズミの嗜好性を高めるか
- 家ネズミ類の食性から見た食品被害の特性