ニューラルネットワークを応用した地位指数の推定
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概要
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本研究は,GISから得られた地形因子データをもとに,ニューラルネットワークを用いてスギ林分での地位指数の推定を行うことを目的とする。地形因子データは,DEM法を用いて算出された,有効起伏量,露出度,有効貯留容量,累積流量の4因子であり,これらをニューラルネットワークの入力層データとした。教師の値には調査地から得た実測樹高を用い,ニューラルネットワークからの出力値を推定樹高値とした。また,同じデータを用いた重回帰モデルによる推定と比較した。モデル選択にはAIC,相関係数及び主成分スコアを用い,最適な組み合わせを決定した結果,選択された重回帰モデルの相関係数は0.5700であったのに対し,ニューラルネットワークモデルでは0.8612と高い値を示した。また,作成された地位指数推定図からも,ニューラルネットワークモデルは実用的であると判断された。
- 2005-03-30
著者
-
美濃羽 靖
京都府立大学大学院農学研究科
-
田中 和博
京都府立大学大学院生命環境科学研究科
-
田中 和博
京都府立大学大学院農学研究科森林計画学研究室
-
美濃羽 靖
京都府立大学大学院生命環境科学研究科
-
鈴木 倫史
愛知県立知立東高等学校
-
田中 和博
京都府立大学
-
田中 和博
京都府立大学大学院生命環境学研究科
-
鈴木 倫史
京都府立大学大学院農学研究科
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