「間テクスト性」の視点に着目した鑑賞活動の可能性 : 演じられた絵を見る活動における生成的対話場面から
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概要
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本稿は,鑑賞活動において「意味」を生成する対話場面の機能に注目し,実践の可能性と課題を明らかにしようとするものである。自他の異なる声が交錯する「多声的な対話や談話」は,子どもが相互の「差異」を結び,新たな関心を広げる営みと捉えられる。ここでは,J.クリステヴァの「間テクスト性」という視点に着目した鑑賞活動を実践し考察した。それによって,作品の背景にある比職的な意味や制作者が引用する知見や文化に視線を投射していこうとする見方につながること,そうした見方を伝え合う談話活動が,鑑賞経験の価値観を広げる契機となることなどが明らかになった。
- 2012-03-25
著者
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