ホスピスボランティア活動における継続要因と関連要因の検討
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概要
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本研究では,ホスピスボランティア継続要因とその関連要因を明らかにすることを目的とする.本研究に先立ち,質的因子探索型研究によるインタビュー調査を行った.得られたデータに基づいて内容分析を行い,ホスピスボランティア継続の評価尺度として24項目を抽出した.その24項目を質問項目として質問紙を作成した.次に,作成した質問紙による調査を行った.有効回答は,259件(回収率24.6%)であり,項目の信頼性,妥当性について検討し因子分析により21項目,4因子を抽出することができた.第1因子は8項目であり「自己成長への報酬」,第2因子は6項目「自己能力活用の実感」,第3因子は4項目「自己能力活用の期待」,第4因子は3項目「環境条件の肯定的認識」と命名した.また,関連要因として採用した「生き方尺度」と4因子すべてが関連のあることが示唆された.さらに,コーディネーターの存在がホスピスボランティアの継続に関与していることが明らかになった.
- 2012-02-29
著者
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鈴木 聖子
岩手県立大学社会福祉学部
-
山本 克彦
岩手県立大学社会福祉学部
-
吉田 清子
岩手県立大学社会福祉学部
-
櫻 幸恵
岩手県立大学社会福祉学部
-
阿部 明子
岩手県立大学社会福祉学部
-
鈴木 聖子
岩手県立大学
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