脊椎脊髄術者養成のための手術トレーニング(<特集>脳神経外科の知識・技術そしてspiritの継承)
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概要
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近年,わが国の脳神経外科において脊椎脊髄外科の重要性はますます増加しており,若い脳神経外科医に対する脊椎脊髄外科教育はたいへん重要な課題である.われわれの施設は2003年以降日本脊髄外科学会認定の教育訓練施設となっており,脊椎脊髄外科医の教育を積極的に行ってきた.本論文では脊椎脊髄術者養成のための手術トレーニングについて述べる.脊椎脊髄手術手技のトレーニングに先立ち,脊椎脊髄の解剖,バイオメカニクス,神経学の知識は必須であり,その習得に努めることは重要である.また,この領域は機能外科の要素が強い点も忘れてはならない.実際の手術トレーニングは,手術見学から始まり,顕微鏡手術は立体視できる対面鏡の助手を務め,手術ビデオの編集を行うことにより手術のポイントを理解する.はじめに基本的な手術法の習得に心がけ,その後,個々の医師のレベルに応じてステップアップを図っていく.特に腰椎後方除圧術は脊椎脊髄外科手術に必要な基本操作(ドリル操作,鋭匙やケリソン等による除圧操作など)を含んでおり,脊椎脊髄外科の最初のトレーニングとして適している.また,ハンズオンカダバーコースの活用も有用である.
- 2012-01-20
著者
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