脊椎インスツルメンテーション : 脳神経外科医にとっての歴史と展望(<特集>脳神経外科治療のデバイスを知る・使う)
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概要
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脊椎インスツルメンテーションは,1960年代のHarrington rodに始まり,1990年代に飛躍的な発展を遂げ,従来は骨癒合が得られるまで長期間の安静を余儀なくされていた患者の早期離床・社会復帰が可能となり,患者の機能予後が格段に向上した.2000年代に入ると強固な固定力を維持しつつ,より低侵襲な手技が出現し,その代表例が経皮的腰椎椎弓根スクリュー固定法である.さらに最近では,欧米を中心に脊柱の可動性を維持しながら安定性を確保する人工椎間板が普及しつつある.こういった脊椎インスツルメンテーションの過去・現在を脳神経外科医の立場から振り返り,さらに著者自身のインスツルメント使用の変遷と,今後の脊椎インスツルメンテーションの方向性について考察を加えた.
- 2010-07-20
著者
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