人格の研究 4
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概要
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人格を心理学的に考える場合、精神分析学において、心的エネルギーという概念を用いて、内向性と外向性に分類することが、ユングによって提案された。この心的エネルギーは、精神分析学創始者フロイトにより、リビドーと命名されたものと同等と考えられている。本論文では、このリビドーに焦点を当てて、リビドーに至るまで、どのように関連する概念が変遷してきたかを、霊気説、骨相学、進化論、と辿り、次にリビドーを巡って、フロイトとユングは、どのように論争したかを概説する。最後に、現代の言語研究における、生成文法を取り上げ、人間の言語活動における、生成文法が持つ生得性に注目した。以上のリビドーに関連する概念の流れを概説したあとに、結論としては、生成文法の研究と人格の研究を比較し、生成文法に関する最新の研究が実体を伴って成果をあげていく可能性が強く、そこにはリビドーと置換え可能の生得性がキー概念として使われているので、心的エネルギーによって概念的に論議されている人格研究にも、言語研究の実体に即していく研究が貴重な研究指針を提供している、と結論した。
著者
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