A Contrastive Study of Function in Intonation Systems (part 1)

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概要

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この研究は、世界の諸言語におけるイントネーション体系が意味表出に際してどのレベルで機能しているかという観点を類型論的に分析しようとするものである。イントネーションを広義にピッチの変化と捉えると、声調言語は語彙のレベルにおいてピッチの高低を弁別的に規定していると定義することができる。声調言語においてはピッチの変化が弁別的となる単位を語彙レベルに限定するために、イントネーションとして体系的に発話単位で統語的・意味論的・語用論的な機能を担わせることができないと仮定する。声調言語でない言語は、イントネーション体系を統語句／意味論的にのみ区別するタイプと、語用論のレベルでの伝達をも包含するものとに2分する。統語的／意味論的とは、イントネーションだけで題述と疑問を区別するような機能である。それに対して語用論レベルとは、皮肉・哀願・遠回しの命令など対人関係的における非常に微妙なニュアンスを指す。本研究の目的は、この3分割が合理的であり、かつ世界の諸言語は基本的にこの3タイプのいずれかに分類できるという枠組みを提示することである。
2000-06-10

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