パースィ看護理論の日本文化における有用性の検討 : 排尿に関するQOL向上を目指して
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概要
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本研究の目的は,パースィ理論が,日本の文化背景において排尿障害を有する高齢者の看護に対して有用かを実践的に検証することである。パースィ理論に従い,看護の役割を「看護者が個人や集団と真に共にあること」とし,看護実践方法を「意味を照らし出す」,「リズムに同調する」,「超越を結集する」として,3名の排尿障害を有する高齢者に対してアプローチを行った。そして,それぞれの事例が排尿方法を選択した上で排尿を自立するプロセスをパースィ理論に基づいて分析した。その結果,3事例は,自ら新たな排尿方法を確立しQOLは向上された。さらに,プロセスの分析結果では,パースィ理論の諸概念に該当しない現象は認められず,ケアのプロセスが第1から第3段階に変化すること,第1段階がパースィ理論の原理1に,第2段階が原理2に,第3段階が原理3に該当することが明らかになり,パースィ理論が日本文化においても十分有用であることが示唆された。
- 2011-09-25
著者
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