王弼易学における「上下卦の体例」についてIII
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概要
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王弼は『周易略例』明彖の中で次の二点を主張している。一つは、特定の一爻(主爻・卦主)が卦義を決定すること(「卦主(主爻)の体例」)の主張である。もう一つは、爻を問題にせず上下の卦によって卦義が決定すること(「上下卦の体例」)の主張である。前者「卦主(主文)の体例」ついての検討はすでに終えてある。本稿では後者「上下卦の体例」が、王弼の『周易注』において具体的にどのように現れてくるのかを分析する。彖傳の上下卦にたいする言及の仕方を基準にして、六十四卦を四つのケースに分類して分析を進める。分量が多いため論稿を分割し、このIIIでは、「ケースC 彖傳が先に文に言及し後で上下卦に言及する卦」を検討の対象とする。
- 龍谷大学の論文
- 2009-03-12
著者
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