王弼易学における彖傳と繋辭傳の意義 : 『周易略例』中の「彖」「彖辭」の解釈を中心として
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概要
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王弼の易学は、繋辭傳から大きな影響を受けているとされる。特に『周易略例』の中で論じられる体例は繋辭傳の考えに沿ったものと考えられている。しかし、そのように言い切れるのであろうか。本稿は、『周易略例』明彖に見える「彖辭」「彖」の解釈を巡る諸説の対立を分析検討することによって、明彖に見える体例が繋辭傳に依ったものではなく彖傳から抽出されたものであり、彖傳を重視する王弼の易学の立場を説明し権威づけるために繋辭傳の文章が読み替えられ利用されているのであるという点を、論じたものである。
- 龍谷大学の論文
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