アプリケーション・スイッチのスケールアウト方式の評価(クラウド)

概要

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ネットワークを介してアプリケーションや仮想リソースを提供するクラウドサービスが広く利用されるのに従い、サービスを提供するサーバーを複数台並ペて分担処理するスケールアウト技術の重要度が増している。リクエストメッセージを複数のサーバーに振り分けるために、サーバーの前段にはアプリケーション・スイッチが配置される。アプリケーション・スイッチは、単純な振分だけでなく同一ユーザーからの一連のメッセージは同じサーバーで処理させるよう振り分ける(セッション維持)役割を担っており、httpなどのプロトコルやアプリケーション・データからユーザーを識別する必要がある。その識別のために、必要に応じてIPパケットの終端や、ユーザーセッションごとの転送先情報を格納するためのテーブル参照を行うため、TCP・UDP/IPへッダの情報を利用したパケット単位の振り分け処理と比較して数十から数百倍の処理負荷がかかる。その処理負荷のために、アプリケーション・スイッチにもスケーラビリティ確保が要求されるが、セッション管理テーブルの更新・参照処理が原因となり、スイッチ台数に応じて性能がスケールしないことが大きな課題である。今回我々は、ハッシュ関数を用いたテーブルの分散配置により、アプリケーション・スイッチを並列配置してスケーラビリティを確保できる方式を実装し、その適用効果を評価したのでここに報告する。
2011-02-24

アプリケーション・スイッチのスケールアウト方式の評価(クラウド)

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