中部日本・東北日本における天然水の同位体組成
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概要
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For the purpose of obtaining the most fundamental and important background data to identify the sources of natural waters with various occurences, isotopic compositions of oxygen and hydrogen were measured for meteoric and surface waters taken from Central and Northeast Japan, Okinawa Island, Mt. Fuji area and the Korean Peninsula. Monthly precipitation was also collected at Nagoya, Ontake, Takayama, Kanazawa, and Morioka (May〜December, 1982) and their isotopic compositions were measured. Altitude isotope effect is the most important factor determing the isotopic compositions of surface and meteoric waters in Central and Northeast Japan. In Central and Northeast Japan, average altitude effect for surface water was -0.25‰ per 100 m (δ^<18>O) and -2.0‰ per 100m (δD). In Mt. Fuji area, that for both rain and snow was -0.4‰ per 100 m (δ^<18>D) and -3.0‰ per 100 m (δD). At Happo-One that for snow was -0.3‰ per 100m (δ^M18>O) and -2.5‰ per 100m (δD). The d-parameter (d = δD -8δ^<18>O) of surface waters in Central and Northeast Japan tends to become higher continuously from the Pacific side to the Sea of Japan side, ranging from 9.1 to 22.4. In Okinawa Island, that was 7.3 on the average, ranging from 4.5 to 10.3. In Korea, that was 7.2 on the average, ranging from 4.3 to 10.1. The d-parameter suggests that the meteoric and surface waters in Central and Northeast Japan are dominated by differing contribution of moist air masses formed in two different environments, the Pacific Ocean and the Japan Sea.
- 日本地球化学会の論文
- 1983-12-25
著者
-
中井 信之
名古屋大学理学部地球科学科
-
中井 信之
名古屋大学年代測定資料研究センター
-
中井 信之
Department Of Earth Sciences Faculty Of Science Nagoya University
-
早稲田 周
名古屋大学理学部地球科学教室
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