副腎偶発腫瘍のDNAプロイディ分析:副腎摘除術の科学的適応決定について

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概要

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副腎偶発腫瘍は、診断技術の進歩と検診の普及によりここ20年程増加が著しく、その対応が問題となっている。一方、DNAプロイディ型は腫瘍の良性悪性の性質に深く関わる生物学的指標となることが広く知られている。我々はパラフィンブロックを用いたDNAプロイディ分析法により副腎摘除術の適応について検討を行った。東京大学医学部附属病院及びその関連施設で摘除された副腎偶発腫瘍28例のフローサイトメトリー分析の結果、異常型は3cm以上の腫瘍に有意に多かった。また、3cm未満の腫瘍では異常型を示したものは見られなかった。以上の結果、腫瘍径が3cm以上であれば副腎摘除術施行の適応が認められると考えられた。本論文は副腎偶発腫瘍の手術適応について腫瘍径に科学的根拠を与えた最初の報告と考えられる。
国際医療福祉大学の論文
2001-12-22

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