非同期送信アンテナ分散配置環境における屋内侵入検出実験

概要

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近年,侵入行為などの県境変動に伴う電波伝搬の変化から,侵入・イベント検出を行う手法が幾つか提案されている.これまでに屋内環境における侵入検出手法のひとつとして,アレーアンテナの受信データの空間的変動を利用した手法が提案されている.この手法では単一の送信アンテナから電波をアレーアンテナで受信し,受信データ相関行列の第一固有ベクトルの変化から侵入などのイベント検出を行っている.また,この手法のコンセプトを発展させたものとしてMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)のチャネル行列変動から侵入検出を行う手法も提案されている.しかしながらMIMOチャネルを用いて侵入検出を行う場合,送受のシステムを同期させチャネル推定を行うため,システム・ハードウェア構成が複雑になるという問題が発生してしまう.このような問題を避けつつ侵入検出を実現するために,我々は送信機に非同期アンテナを用いる手法を提案している.本稿では受信機にアレーアンテナ,送信機に分散配置されたアンテナを用いた非同期のシステムを想定した電波伝搬実験を行い,侵入検出手法の実環境での検出精度に対する検討を行う.
2011-01-13