Leeフィルタを用いた適応型コヒーレンスに関する検討(宇宙科学ミッション・衛星技術,及び一般)
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概要
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画像間の変化抽出技術の一つあるCCD(Coherent Change Detection)は,2つの複素信号の複素相関分布(コヒーレンスマップ)を求め,コヒーレンス値の低下した領域を変化領域として推定する手法である.この過程に平均化処理があるが,空間平均では平均化ピクセルをあげるとコヒーレンス値が改善される一方で,分解能を犠牲にしてしまう.そのため本稿では,分解能を犠牲にしないようウインドウ形状を適応的に変化させるLeeフィルタを利用したコヒーレンス値の導出を新たに提案する.Leeフィルタに適用する行列として擬似Covariance行列(コヒーレンス行列)を提案し,これを適用することで,従来の平均化処理に比べてコヒーレンス値を向上させる手法であることを定量的に示す.その結果,提案手法は少ない平均化サイズでコヒーレンス値の低下が見込めるため,変化抽出の改善の幅が大きいことが確認された.また解析データとして,Ku-band FM-CWPOLSARで取得した実験データを使用した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2009-08-21
著者
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山口 芳雄
新潟大学工学部
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山田 寛喜
新潟大学大学院 自然科学研究科
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山口 芳雄
新潟大学大学院自然科学研究科
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山田 寛喜
新潟大学大学院自然科学研究科
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内田 範昭
新潟大学大学院自然科学研究科
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内山 健太郎
新潟大学大学院自然科学研究科
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