多次元信号部分空間を用いた拡張位置指紋法による屋内無線端末位置推定(アンテナ・伝搬,<特集>通信の未来を担う学生論文)
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概要
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近年,屋内や市街地での無線局位置推定においてアレーアンテナを用いた手法が注目を集めている.アレーアンテナを用いた無線局位置推定法として,アレーアンテナで受信される信号の空間情報を利用した手法が提案されている.この手法では,アレーアンテナで受信される信号の信号部分空間を位置指紋(location fingerprint)とし,あらかじめ取得しておいた各位置からの受信信号部分空間のデータベースとのパターンマッチングにより位置推定を実現している.しかし,参照点データが得られていない位置に端末が存在する場合や,データベース作成時と伝搬に変化が生じる場合には推定精度が著しく劣化する.本論文ではそのような変化に対してロバストな位置推定を実現する改良手法として,主要素波が張る信号部分空間を利用した拡張位置指紋法を提案する.この提案手法では,レイトレース法等のシミュレータによって推定される到来方向を用いて近似データベースを構築する.本論文では計算機シミュレーションにより提案法の有効性を検証している.
- 2010-02-01
著者
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