胎児心拍数図ハードコピーから数値データを復元し事後分析する

概要

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最近では電子的な計測や連続監視はその結果の電子的保存、再生、再利用へのリンクが用立てられている事が常識であるが、かつては記録紙に記録してその場でまたは事後に目視にて診断するまでであった。しかし胎児心拍数の推移など、事後に数値データの形での分析が出来ればその時胎児に何が起こっていたのかの状況をより的確にまた定量的に知る事が出来る。本研究においては過去に採取記録され紙媒体のハードコピーないしその画像しか残っていない心拍数図から再度の分析評価に耐える品質の心拍数推移データを復元し、その時の胎児の状態とその推移はどうだったかを証拠づける事が出来たので報告する。心拍数図イメージからの数値データの復元は、試行錯誤の結果、この目的に特化した電磁誘導式手動座標点ディジタイザ(逆プロッタ)を自作する事で最適な結果を得た。再分析により生理的に正常と考えられる心拍細変動の存在、また存在の否定、および生理的に正常と考えられる細変動と計測上のノイズないし不確定性との峻別、が各々の該当場面において証拠だてられた。
2011-01-20