ドプラフォーカルプレンアレイのためのチャンネル受信機について(<特集>医用超音波・アコースティックイメージング)

概要

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レンズにより焦点面に結像された超音波像(実像)を焦点面に置かれたピクセルごとの受波器と受信復調器との成すアレイ受信システム(フォーカルプレンアレイ、FPA)により体積画像を獲得する方式は、従来思考によるパルスエコー音線順次方式にもとづく体積画像獲得の方式では得られない並列性と実時間性を備えている事から、最近注目される所である。しかしながらビームフォーミングしないでレンズにより結像するとなると、ピクセルごとに個別の受信機を必要とし、その必要数の点で由々しい物がある。本研究ではドプライメージングに特化したピクセルごとのチャンネル受信機(Per-Pixel Channel Receiver)としてどのような構成が最適であるか、物量面の制約と実装可能性を勘案しつつ現実的なピクセル受波器に直結される受信機としての検出感度ないしノイズフィギュアを試算し、一定の知見を得たので報告する。簡単な試算により、ピクセル受波器を常識技術のPZT圧電セラミックス振動子とした場合、振動子に直結されたシャント型サンプラーにより振動子の端子において低周波信号を直接得る手法が1つの有効な考え方である。
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-06-15