側頭葉下部皮質における観察角度に依らない物体認識の表現
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概要
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観察角度に依らない物体認識の脳内表現を明らかにするため,視覚処理の最終段に位置するITの神経細胞の応答を記録し,事前に経験した三次元物体の異なる観察角度像への応答を調ペた.4つの類似性の高い物体を作成し,それぞれ観察角度を30°おきに90°まで変え,合計16枚の画像を物体セットとした.事前経験には,1. 同じ物体セットの画像を弁別させない単純な画像弁別タスク(Same-or-not-task) 2. セット内の物体を観察角度を変えて弁別させるタスク(Object task) 3. セット内の物体を同じ観察角度で弁別させるタスク(Image task)を用いた.Image taskでの事前経験の後,幾つかのIT神経細胞は観察角度に依らない物体認識を表現していた.事前経験のタスクに依ってIT神経細胞の三次元物体の表現は異なっていた.
- 2011-01-20
著者
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王 鋼
鹿児島大学大学院理工学研究科
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岡村 純也
鹿児島大学大学院理工学研究科
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池尻 祐大
鹿児島大学大学院理工学研究科
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山口 玲於奈
鹿児島大学工学部生体工学科
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王 鋼
鹿児島大学大学院理工学研究科:鹿児島大学工学部生体工学科
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王 鋼
鹿児島大学医学部第二生理学講座
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