パターン形成を利用したセンサネットワークの自律分散制御(モバイルユビキタス/センサ技術,アドホックネットワーク,RFID,一般及び技術展示)

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概要

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センサネットワークにより長時間の観測を行うためには,電力効率のよい情報収集機構が必要不可欠である.センサ端末の消費電力を少なくするため,ヘッドと呼ばれる近傍のセンサの情報を集約して基地局に情報送信する情報収集機構が有効である.パターン形成を利用したヘッド決定手法として反応拡散方程式を用いた手法がある.本研究では,センサネットワークにおいて自律的にヘッドを決定するために,セルオートマトン(CA)によって形成されたパターンに基づき,ヘッドを決定する手法を提案した.特にセンサネットワークでは省電力な制御が求められることから,パターン形成に必要となる通信回数と形成後の通信電力について評価した.シミュレーション評価より,提案手法が反応拡散方程式を用いたパターン形成手法より少ない通信回数でパターンが形成でき,また,パターン形成後の消費電力を2/3に削減できることを示した.
2011-01-13

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