学級集団とソーシャルスキルに関する一考察(1)
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概要
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教育現場において,学級集団への満足感が,児童にとってその学級が居場所となるかどうかの分かれ目になっている。満足感を生み出す学級の雰囲気は,友だちとの関係を上手く保つことが出来るかに影響されている。そのため,学級内で他の友だちと上手く関わることが出来るスキル(ソーシャルスキル)の形成が必要である。近年,このソーシャルスキルが家庭で形成されないことから,就学後の集団生活になじめない現象を生み出し,学級集団の乱れにつながっているとも考えられている。本研究では,まず,学級集団を長期的に調査した。その結果,満足感を一度体得した児童は,その後の学級の変化にも関わらず,その満足感を生み出すソーシャルスキルを保持しており,他者に対してモデル的な影響を与えていくことが明らかにされた。また,学級満足群の推移とソーシャルスキルの形成水準との関連性を分析すると,学級への満足度が高いほどソーシャルスキルを高く保持しており,その事が他の低いスキル児童にプラス要因として作用していることが明らかにされた。
著者
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