音家具Sound Furnitureの設計
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概要
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日本文化において、生活における音を特別な対象としてとらえる営みは長く続いてきた。自然/人為に関わらず、これらの音に対して独自の感受性を持つ民族は世界中を見渡しても日本人以外にはなかなか見つかるものではない。こうした文化の中で、われわれは環境から発せられる音を享受するばかりでなく「音を奏でる道具」をあみ出すことで積極的に音を生活に取り込もうとした。「風鈴」や「ししおどし」などは、この代表的な例としてあげられる。本作品は、現代生活においてその重要性が再認識されはじめている、「音」環境を創出する装置としての家具の提案である。照明器具があかりを提供する道具であるのと同様、「音家具」は生活に音を提供する道具として発想したものである。制作にあたっては、われわれがその発音を自然と感じられるための音作りと、その発音の仕組みの考案について特に留意した。そして、電波や湿度といったダイナミックな変化を伴いながらも普段われわれが気にとめないような事象を可聴化する仕組みを電子的に実現することによって具体的な提案に結びつけている。
- 日本デザイン学会の論文
- 1997-01-31
著者
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