夏期の睡眠時における気流曝露の影響に関する実験的研究
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概要
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本研究では,夏期の睡眠時において気流曝露が睡眠の質に及ぼす影響を検討した.実験は,足利工業大学に設置された人工気候室内で2003年夏に実施し,4名の健康な若年男子を被験者とした。睡眠時の温熱環境条件は,28℃/60%で無風(条件1),30℃/60%で有風(条件2)及び28℃/80%で有風(条件3)とした。全身に定常風を曝露できる風洞を作成し,被験者付近の風速を平均0.6m/sになるように制御した。睡眠中の脳波,眼球電図,筋電図,直腸温,皮膚温を連続して記録した。また,起床直後にOSA睡眠調査票により主観申告を得た。実験結果から,無風で最適な条件1と比較して,条件2や条件3でも睡眠の質は低下しないことが示唆された。
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