就職氷河期における本学国際言語学部の就職活動の実態と成果要因 : 2006年度調査との比較を踏まえて
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概要
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本稿は本学国際言語学部の2009年度卒業生を対象に質問票調査を行い、彼らの就職活動の実態や就業意識を明らかにすると共に、就職活動者の行動、留学経験、社会人として必要とされる基礎能力などが、就職活動の成果とどのような関係にあるかを考察した。本研究から発見された第1のことは、2009年度卒業生の就職活動は金融危機の影響を受けて、極めて厳しいものであり、平均の内定獲得数は1.1社以上も減少した上に、「資本金」や「従業員数」で測られる大企業への就職率も大幅に下がった。第2に、回答者は「内定を獲得するための重要な要素」として「留学経験」を低く位置づけており、留学経験の優位性を企業にアピールできなくなっている。第3に、「就職活動の自己評価」を規定する変数として、「就職先の満足度」、「留学ダミー」、「就職ガイダンス欠席ダミー」が有意な変数として発見された。また、大企業へ就職するための有意な変数として「体力・バイタリティ」が確認された。
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