長期保存品種・系統のPVY-T接種検定結果

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概要

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北海道で最近問題になっているウイルス病のうちモザイク病の大部分はジャガイモYウイルスT系統が関与していると言われている。このT系統は普通系統に比べて、ジャガイモ植物体内におけるウイルス濃度は高く、体内での移行、増殖も早いことが認められている。しかし、圃場におけるこの系統の病徴は一般に普通系統に比べて軽く、目に見える病徴を現しにくい。そのため生育期間における発生状況の把握や採種栽培における病株抜き取りが困難となる。また、アブラムシによる伝搬も容易に生じること等から気づかないうちに蔓延する恐れも多分にある。ジャガイモ栽培においてジャガイモYウイルスT系統の対策は今後も重要な課題である。本試験は、抵抗性育種の素材探索を目的に昨年実施した長期保存品種・系統のELISA検定においてジャガイモYウイルスに対して圃場抵抗性とみなされた品種・系統にジャガイモYウイルスT系統を汁液接種し病徴を観察することにより抵抗性または免疫性の検討をしたものである。
日本作物学会の論文

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