幼児・児童の話声位に関する研究 : 話声位測定における音声サンプルの選択
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概要
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本研究では,「声」に着目した歌唱研究の一環として,幼児・児童の話声位を測定する際にどのような音声サンプルを用いるのが適切であるかを検討した。先行研究の検討および筆者ら独自の調査により,1)自発的な発話の音高,氏名の発話の音高,および数の呼称の音高はほぼ等しい,2)氏名の発話の音高よりも朗読の音高の方が高い,3)氏名の発話の音高には加齢による緩やかな下降が見られる,という知見が得られた。これらの知見を総合的に考慮して,本研究では幼児・児童の話声位測定における音声サンプルには,氏名の発話を用いるのがもっとも適切であるという結論に至った。
- 日本教科教育学会の論文
- 2003-03-30
著者
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