施設Aにおける知的障害者の地域移行後の自己決定支援について
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概要
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本論文では,地域移行後の知的障害者(以下,本人と略記)の自己決定を支援する方策を探求するために,施設Aでの質的調査研究に基づき,自己決定の機会を保障する環境要因と,制限する環境要因を明らかにした.自己決定の機会を保障する要因として(1)支援者による選択・決定,自立の機会の提供,(2)プライバシーの保障や地域資源へのアクセス可能性の増大,(3)集団処遇的構造の改善や管理的構造の改善,を明らかにした.一方,自己決定の機会を制限する要因として(1)支援者による選択・決定,自立の機会の制限,(2)プライバシーあるいはバリアフリーの欠如や経済的余裕の欠如,(3)本人間の不一致,本人・親族間および支援者・親族間の不一致や支援者間の不一致,(4)保護主義的構造,集団処遇的構造や管理的構造,(5)人的・物的な社会支援体制の不備や地域社会の偏見を明らかにした.
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2005-03-31
著者
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